宿泊対策
友達と宿泊することは子どもにとって楽しみな行事です。ぜひ参加させてください。
●集団生活は自宅での生活と比較して、食事、就寝,起床と規則正しい生活をするため、夜尿はしにくくなります。
●夜尿が月に1/3以下の状態であれば、大部分の子どもは夜尿なしで過ごすことができます。
●夜尿が月に1/2以上の状態では夜尿をしないとは言い切れません。
●夜尿の治療に万能なものはなく、本人に適する治療法をみつけるには最低6カ月程度は必要です。宿泊予定日より6カ月以前には医療機関を受診し、適切な治療法をみつけ夜尿日数を減らして宿泊を迎えましょう。本人に適する治療を行えば 約9割以上の子どもは宿泊時の夜尿は心配なくなります。
●宿泊時には基本的にはみんなと同じ生活でぐっすり眠って過ごしても、夜尿する心配ありません。自宅との違いで最も注意することは就寝時のトイレを忘れないことです。「就寝前の排尿を忘れないこと」、「寝付けないときにはもう一度トイレに行くこと」をしっかり守ってください。
●夜尿が月に1/2以上続いている場合(小学校高学年以上ではほとんどありませんが)は、夜中の12時前後に先生に声をかけることをお願いしてください。
●使用する薬剤については必ず付き添いの先生、大人に話してください。
●就学前、小学校低学年のお子さんの宿泊では、付き添いの大人、先生に起こしてもらってください。起こしてもらう時間帯は事前に自宅で夜尿の時間帯を観察して決めてください。念のため、オムツを使用しましょう。
●昼間尿失禁が治りきっていないときには、「次の行動に移る前に、尿意がなくても排尿すること」だけを注意してください。昼間尿失禁の失禁量は少量ですからパットを使用するなり、取り換えの下着を余分に持参しましょう。
冷え、寒さ対策
寒さや体が冷えると尿意が強くなり、特に昼間に尿失禁のあるお子さんは強い影響を受けます。冬あるいは冷えが考えられる夜には次のことを行ってください。
●寝る前の入浴で体を温めて、冷えないうちに就寝する。
●寝汗をかいているとき(就寝後1-2時間)には下着を着替える。
●夜尿をしやすい時間帯(深夜から朝方)は、気温が最も下がる時間帯です。この時間帯の室温が冷えないように暖房装置の使用を考えてください。
(厚着、湯たんぽなどはかえって布団から飛び出す原因になりますのでお勧めできません)。
●手袋、靴下は本人が嫌がらなければ構いません。
●寒い季節に外出する際には、尿意がなくても排尿してから外出するようにしましょう。
●学校の屋外での授業(体育など)前にも、必ず排尿する習慣をつけてください。
熱中症対策
●夜尿症児への水分制限は、気温が下がる夕方以後で、昼間は全く水分制限の必要はありません。夕方以後の水分制限を効果的に行うには、昼間の運動や、遊んでいる時間帯には水分が足りなくならないようにしっかり水分摂取することが大切です。
●熱い最中に運動、外出する前には尿色をみて、濃い尿の時には他のお子さん以上にしっかり水分摂取して外出することが熱中症の予防となります。
●夜尿症の子どもの腎機能は正常で、睡眠中に水分制限すると体の水分を維持するために抗利尿ホルモンの分泌が高まり尿量を減らしてくれます。健康な子どもは高齢者と異なり睡眠中に熱中症になることはありません。
●暑いとどうしても冷たいものが欲しくなります。夕方以後に水分を欲しがる時(運動の後も含めて)には、その時の尿色を観察し、濃い時には水分を与えて構いません。尿色が普段と変わらないか、薄い時には喉を潤す程度にしてください。